こんにちは、ビジネスコーチの髙木です。
お盆連休の猛暑の中、パリオリンピックでは日本選手がメダルを獲得し、私たちに勇気と感動を与えてくれましたね。閉会式では脅威のパフォーマンスを見せてくれたトムクルーズにもパワーをいただきました。
さて、今回は「承認」の力について考えてみたいと思います。
皆さんは、自分の頑張りを認めてもらえたとき、どのような気持ちになるでしょうか?
多くの人は、承認されることで自信がつき、さらにやる気が出てくるものです。
実は、この「承認」の力を上手に活用することが、チームマネジメントにおいて非常に重要なのです。
私の80過ぎの母は、暑い中毎日欠かさず植物に水をやっています。
その姿を見て、「毎日大変だけど、植物が元気になってきたね」と声をかけると、母はとても嬉しそうに笑顔を見せ、「まだまだ頑張らないとね」と意欲的になります。
ごく小さなことでも、しっかりと観察して伝えることで、相手のモチベーションを高めることができるのです。
また、私自身、30歳の時に会社でやる気を出したきっかけも、社長が私の行動を経営層の会議で褒めていたことを聞いたからです。
それは、職場の床が綺麗に掃除されていたことや、挨拶が良かったことなど、些細なことでした。
しかし、リーダーがしっかりと見てくれているという実感が、私の仕事への姿勢を大きく変えたのです。
ギャラップ社の調査によると、上司から「最近良い仕事をした」と認められた社員は、認められなかった社員に比べて生産性が40%も高くなることがわかっています(出典:Gallup, “State of the American Workplace”)。
メンバーの頑張りを具体的に承認し、「アクノレッジメント(肯定的なフィードバック)」を行うことで、チームの士気とパフォーマンスを大幅に向上させることができるのです。
では、効果的な承認の方法とは何でしょうか?
ポイントは以下の3つです。
- 具体的に褒める:「いつも助かってます」といった抽象的な表現ではなく、「先週の企画書、わかりやすくまとまっていたね」など、具体的な行動や成果を褒めること。
- タイミングを逃さない:成果が出た直後や、頑張っている姿を見た瞬間に、すぐに声をかけること。タイミングを逃すと承認の効果が半減します。
- 相手の感情に寄り添う:「大変だったね」「嬉しかったでしょう」など、相手の感情に共感することで、承認をより心に響くものにできます。
相手の小さな変化やチャレンジを見逃さず、具体的にタイムリーに承認することを習慣づけましょう。
承認されることで、相手は自分の成長を実感し、働くことへの喜びを感じられるようになります。
結果として、相手の自発的な行動が増え、チーム全体の生産性とモチベーションが高まっていくのです。
「承認」は、リーダーが部下の能力を最大限に引き出すための強力な手段です。
部下との信頼関係を築きながら、承認の輪を広げていくことが、組織の発展につながっていくでしょう。
今日から、あなたも相手の良いところを見つけて伝えてみませんか?
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【まとめ】
メンバーのちょっとした頑張りも具体的に承認することで、モチベーションと生産性が向上する。
リーダーは部下の小さな変化を見逃さず、タイムリーに承認することが重要。
承認の力で、チームの力を最大化しましょう。