究極のタイムマネジメント:限られた時間で人生を豊かにする3つのポイント

目次

はじめに

こんにちは、ビジネスコーチの髙木です

9月に入りましたが、まだまだ日中は暑いですね。秋が待ち遠しいです。

さて、今日は経営者や管理職の方々に向けて、タイムマネジメントについてお話ししたいと思います。

私が製造現場のまだ新米管理職だった頃です。

私は全てを自分で抱え込み、上手に部下に仕事を任せることが出来ていませんでした。

計画の遅延や問題解決に時間を取られ、深夜まで残業する日々が続き、疲労からストレスも多く抱えていました。

しかし、時間をコントロールすることは難しくても、メンバーの役割を考えて任せていくこと、そこをマネジメントしてく事で、仕事の成果も上げつつ自分自身の限られた時間を取り戻していきました。

少しずつ心の余裕を持てるようになり、私自身が管理職になって「本当にやりたかった事」や、「その先の大きな課題」にも目を向け取り組む事が出来るようになっていきました。

これこそが、タイムマネジメントの真の目的だと気づいたのです。

従来のタイムマネジメントは、単に時間を効率的に使うことだと考えていましたが、本当の目的は違ったのです。

タイムマネジメントとは

「限られた時間で少しでも多くのことを行うスキル」ではありません。

「その時間の中で何を行うのかをマネジメントする」こと、つまり本当にやりたいこと(目標)に向けてマネジメントすることを意味しているのです。

実際、アメリカの調査会社Gallup社の調査によると、従業員の約85%が仕事に対して積極的ではなく、生産性が低いことが明らかになっています[1]。

これは、多くの人が本当にやりたいことに時間を割けていないことを示唆しています。

3つの注目すべきポイントとは

注目すべきポイントがいくつかありますが、今日は3つに絞ってお話しします。

⒈ 時間そのものは管理できない


時間そのものは管理できないことを認識する。

できることは、目的に向けて「考え方」や「行動」などのエネルギーをマネジメントすることです。
時間は有限ですが、私たちの創造性と適応力は無限大です。
自分のエネルギーに焦点を当てることで時間の制約を超越できます。

⒉ 優先順位を決める


直ぐにやらなければいけないことより、将来的に本当にやりたいこと、重要なことは何なのかを見極めましょう。

スティーブン・R・コヴィー博士は、「重要だが緊急ではないこと」に集中することの重要性を説いています[2]。長期的な目標に向けて時間を投資することで、人生をより豊かにできます。

⒊ やらないことを決める


仕事や生活の中で、やらないこと、何かを諦めることも選択肢の一つです。

全てに完璧を求めるのではなく、本当に重要なことに集中する勇気を持ちましょう。
タイムマネジメントの第一人者であるハイラム・W・スミス氏は、「ノーと言える力」の重要性を強調しています[3]。

タイムマネジメントの究極の目的は

自分の人生をコントロールし、充実感と満足感を得ることです。優先順位を明確にし、エネルギーを集中させることで、仕事の成果を上げるだけでなく、家族や趣味の時間など、自分にとって大切なことにも時間を割けるようになります。

人生は一度きりです。限られた時間を最大限に活用し、自分らしい人生を歩んでいきましょう。タイムマネジメントのスキルを身につけることは、そのための第一歩となるでしょう。まずは今日から、自分の時間の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。

【出典】

[1] Gallup, Inc. “State of the Global Workplace.” Gallup.com, Gallup, 18 June 2022, www.gallup.com/workplace/349484/state-of-the-global-workplace.aspx.

[2] Covey, Stephen R. The 7 Habits of Highly Effective People: Powerful Lessons in Personal Change. Free Press, 2004.

[3] Smith, Hyrum W. The 10 Natural Laws of Successful Time and Life Management: Proven Strategies for Increased Productivity and Inner Peace. Warner Books, 1994.

まとめ

タイムマネジメントとは、時間の中で何をするかを管理することであり、本当にやりたいことに向けてマネジメントすることが重要です。

時間そのものは管理できないこと、優先順位を決めること、やらないことを決めることの3つのポイントを押さえることで、自分の人生をコントロールし、充実感と満足感を得ることができます。

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この記事を書いた人

髙木 明宏のアバター 髙木 明宏 株式会社コーチ&メンタージャパン 代表取締役

製造業で37年間ラインスタッフ、製造管理職、海外拠点代表を経験してきました。
タイ駐在時にコーチングを知り社内へ導入、自らトップダウン型からコーチング型マネージャーを目指し、次世代のリーダー、マネージャーたちの自発性を引き出し主体性を育て、帰国後も組織力強化の為、マネージャークラスへコーチングプログラムを実施してきました。

マネージャー達の行動の変容に手応えを感じ、自ら社会へ向けて発信していき、国内や海外駐在の日本人、リーダー、マネージャー、経営者に向けてコーチングで関わり、世の中のリーダーをより元気に主体性を持たせ日本企業の組織力を高めていくことに関わっていきたいと思います。

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