後輩の相談
こんにちは、髙木です。
今日は離職率ゼロの職場を作っていくためのポイントについてお話ししたいと思います。
「あの頃、私は辞めたいと思っていました」
ある日、後輩からこんな相談を受けました。
彼は、上司との関係に悩み、職場の雰囲気にも馴染めずにいたのです。
私はじっくりと彼の話を聞き、励ましの言葉をかけました。
すると、彼の表情が少し明るくなったのを覚えています。
振り返れば、私自身も若い頃、同じような経験をしてきました。
上司からの一方的な指示や命令、同僚との希薄な関係。
そんな職場では、モチベーションを保つことは難しく、誰もが「居場所」を見失ってしまうのです。
心理的安全性の低い組織
バロウクラフ社のレポートによると、心理的安全性が低い組織では、エンゲージメントが76%も低く、離職率は50%も高くなるといいます。[2]
つまり、職場の人間関係が希薄で、自分の意見を自由に言えない環境では、社員の士気は下がり、退職につながりやすいのです。
私は、こうした状況を「V時のコミュニケーション」と呼んでいます。
上下の流れしかなく、横のつながりが欠如した組織。
部下はこの上司の情報だけでしかわからない。そして周りはこの情報をわからない。
ここでは、アイデアや意見を言える雰囲気はありません。
しかし、本当に生産性が高く、働く人が幸せを感じられるチームとは、どのようなものでしょうか。
出典[2] The 4 Stages of Psychological Safety: Defining the Path to Inclusion and Innovation – Berrett-Koehler Publishers
理想的なチームとは
理想とするのは、「三角形のつながり」が生まれる組織です。
上司は部下に愛情を注ぎ、部下は上司を信頼し、そして同僚同士は互いを認め合う。
・課長は隣の部署のことも少しはしてってる。
・ベテラン社員二人が新人の面倒を見ている。
・部長と社員と課長に三角形のつながりになっている。
そこでは、階層を超えた濃密なコミュニケーションが生まれ、一人ひとりが自分の居場所を実感できるのです。この「三角形のつながり」を生み出すカギは、リーダーの主体性にあります。
・チーム全体にアンテナをたて観察しする。
・メンバーに関心を持ち話に耳を傾ける。
・チームのために自ら率先して行動する。
そんなリーダーのもとでは、メンバーも自然と主体性を発揮し始めるものです。
実際、私がコーチとして関わってきた企業でも、リーダーが変われば、チームが変わった事例を数多く目にしてきました。
離職率が高く、生産性の低かった職場が、リーダーの意識改革によって見違えるように活性化したのです。
あなたの職場は今、どのような状態でしょうか。
部下の悩みに寄り添い、信頼関係を築こうとしているでしょうか。
同僚との横のつながりを大切にしているでしょうか。
そして何より、あなた自身が主体的に動こうとしているでしょうか。
心理的安全性が高い組織
「三角形のつながり」を生み出すのは、他でもないあなた自身なのです。
上司として、リーダーとしてのあなたの在り方が、チームの未来を左右すると言っても過言ではありません。
心理的安全性が高い組織では、エンゲージメントが高まり、離職率が下がる。
上司の主体性こそが、職場のコミュニケーションと生産性を左右するのです。
この原則を胸に刻み、今日から実践してみませんか。
きっと、あなたの一歩が、誰かの「居場所」を照らす光になるはずです。
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