チームの成果が上がらない
みなさん、こんにちは。ビジネスコーチの高木です。
多くの企業経営者や管理職の方から「うちのチームの成果が今ひとつ上がらない」という悩みをよく耳にします。
今日は、成果を生み出すチームワーキングに必要な3つの重要な視点についてお話しします。
ハーバード・ビジネス・レビュー(2023/4)によると、今後のビジネス環境において「チームとしての総合力」が、これまで以上に重要になると指摘されています。
経済産業省の「未来人材ビジョン」によると、今後のビジネス環境において、個人の能力だけでなく「チームとしての総合力」が、これまで以上に重要になると指摘されています。
特に、不確実性が高まる *VUCAの時代において、一人のリーダーの判断や指示だけでは、複雑化する課題に対応できなくなってきているのです。
*VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を組み合わせた言葉
成果を生み出すチーム3つの視点
1.チーム全体が動く
成果を出せないチームでは、リーダー1人だけがチーム全体のことを考え、メンバーは与えられた仕事をこなすだけの状態です。
一方、成果を出すチームは、全員がチーム全体の状況を把握し、役割を決め、必要に応じて自発的にサポートし合う関係が築かれています。
2.俯瞰的な視点を持つ
成果を出せないチームでは、リーダーが中心となって目標や役割を設定し、メンバーの意見はあまり反映されません。
対照的に、成果を出すチームでは、チーム全体の状況を常に俯瞰的に捉え、メンバー全員が問題の早期発見と対応に関わっています。
3.共通の目標に向かって自律的に動く
成果を出せないチームでは、メンバーは与えられた役割のみを遂行し、お互いの仕事にはあまり関心を示しません。
しかし、成果を出すチームでは、共通の目標に向かって全員が自律的に考え、お互いの仕事状況を共有しながら、建設的なフィードバックを継続的に行っています。
実践のポイント
マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査(2023)では、これらの特徴を持つチームは、そうでないチームと比べて30%以上高い生産性を示すことが報告されています。
リーダーは「抱え込まない」ことが重要です。情報共有の場を設け、メンバーの意見を積極的に取り入れることで、チーム全体の当事者意識が高まります。
目標設定においても、メンバーと共に考え、それぞれの得意分野を活かした役割分担を行うことで、自発的な行動が生まれやすくなります。
日常的なコミュニケーションも大切です。米国組織開発学会の研究(2022年)によると、定期的なフィードバックを行うチームは、メンバーの満足度が50%以上高いという結果が出ています。
特別な手法は必要ありません。
これらの視点を意識して日々実践することで、チームは確実に変化していきます。
ぜひ明日から、あなたのチームでも実践してみてください。
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