相手の心を開く「3つの質問フレーズ」

目次

はじめに


質問は良い会話を生み出すために重要な役割を果たします。
適切な質問は、相手との信頼関係を深め、本音を引き出すことができます。
本記事では、部下やメンバーとの会話を豊かにする3つの質問フレーズと、実践的な会話例をご紹介します。
質問の仕方を変えるだけで、あなたのコミュニケーション力は大きく向上するはずです。

問題の背景


ビジネスの場では、よく一般的な質問が交わされます。


例えば、上司が部下に対して、

 上司「最近の仕事の調子はどう?」

 部下「はい、特に問題なく進めています」

このようなやり取りでは、部下の本音や具体的な状況を知ることは難しいでしょう。
結果として、課題解決が遅れたり、部下のモチベーション低下を招いたりと、様々な悪影響が生じかねません。

3つのフレーズ


質問で会話に厚みを与えるコツは、「広く」ではなく「深く」質問することです。
以下の3つのフレーズを活用した会話例をご紹介します。

「たとえば」

 「たとえば」や「具体的には」は一般化された話を具体化でき、お互いが共通認識を持てます。

「どうして」

 「どうして」や「なぜ」は相手の考えや価値観を知ることができる。
 優しく穏やかに声をかけ、詰問調にならないように注意します。

「ということは」

 「ということは」は相手の考えや、思いをまとめることができます。
  考えが整理できて相手の思いを再認識できます。

【会話例

 あなた「Bさん、これからどんな仕事をしたい?」

 Bさん「うん、いろんな人に会えるような仕事かな」

 あなた「いろんな人に会える仕事って、たとえば?

 Bさん「セールス、マーケッティングみたいなこと」

 あなた「どうして、セールスがいいと思ったの?」

 Bさん「外に出ていって、いろんな話をすることって、楽しそうだし」

 あなた「具体的にはどこの部署になるのかな?」

 Bさん「マーケット部でいろんな人と仕事をすることで自分の成長にもつながりそう」

 あなた「そうなんだね!ということは一番したいことは?」

 Bさん「マーケット部で販路拡大の仕事だね!有難う!頭の中が整理できてスッキリした」

実践する価値


適切な質問を心がけるだけで、以下のようなメリットが期待できます。

・相手との信頼関係が深まり、本音で語り合えるようになる


・相手の強みや価値観を理解し、適材適所の配置や育成につなげられる


・課題の本質を捉えられ、適切な解決策を導き出せる


・相手自身の気づきを促し、モチベーションアップにつながる

質問スキルは、組織と個人の生産性を高める重要な要素なのです。

まとめ


相手やメンバーとの会話の質を高めるには、質問の仕方がカギとなります。
「たとえば」「どうして」「ということは」の3つのフレーズを使いこなせば、あなたの「質問力」は格段に上がるはずです。


会話例を参考に、ぜひ普段のコミュニケーションで実践してみてください。
質問上手になれば、職場の人間関係も、仕事の成果も、きっと好転するでしょう。


「質問は会話の扉を開く鍵」です。

この鍵を手にしたあなたが、より豊かなコミュニケーションを築いていかれることを心より願っています。

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この記事を書いた人

髙木 明宏のアバター 髙木 明宏 株式会社コーチ&メンタージャパン 代表取締役

製造業で37年間ラインスタッフ、製造管理職、海外拠点代表を経験してきました。
タイ駐在時にコーチングを知り社内へ導入、自らトップダウン型からコーチング型マネージャーを目指し、次世代のリーダー、マネージャーたちの自発性を引き出し主体性を育て、帰国後も組織力強化の為、マネージャークラスへコーチングプログラムを実施してきました。

マネージャー達の行動の変容に手応えを感じ、自ら社会へ向けて発信していき、国内や海外駐在の日本人、リーダー、マネージャー、経営者に向けてコーチングで関わり、世の中のリーダーをより元気に主体性を持たせ日本企業の組織力を高めていくことに関わっていきたいと思います。

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