【6月1日(日)5名様限定!】コーチング無料体験会を開催します。スキルアップ、キャリア形成、または組織・個人の課題解決をお考えの方へ、コーチングを無料で体験できる機会をご用意しています。ご興味のある方はお早めにお申し込みください。【こちらをClick!】

「言語化する」力とは何か?〜思考を変え行動が変える〜

目次

はじめに

皆さんはお気に入りの場所はありますか?

私はコーヒーが好きで、よく郊外のスターバックスへ行きます。そこで仕事をしたり、読書をしたり、時にはぼーっと考え事をしたりするのが心地よいのです。

そのスターバックスは自社の店舗を「サードプレイス」という言葉で表現しました。

「家でも職場でもない、第三の居場所」という意味です。

この「サードプレイス」というキャッチコピーはとてもインパクトがあり、一人歩きしている感さえあります。「家でも職場でもない、自分に戻れる場所を提供します」と長く説明しても伝わったでしょうが、「サードプレイス」という言葉に集約されたからこそ、多くの人の記憶に残るブランディングになったのではないでしょうか。

言葉の力が人を動かす

私がコーチングを通じて多くの経営者やリーダーと関わってきた経験から言えることは、「言語化する力」がリーダーシップの必要だということです。

あなたは、こんな経験はありませんか?

「この施策の目的は何ですか?」と聞かれて、明確に答えられなかった。 「なぜこの方法がベストなのか?」と問われて、感覚的には分かっているのに言葉にできなかった。 「チームの方向性を示してください」と言われて、頭の中はモヤモヤしていて整理できなかった。

これらはすべて「言語化力」の問題です。どんなに素晴らしいビジョンや戦略を持っていても、それを明確な言葉にできなければ、誰も動きません。誰も理解できないからです。

言語化の真の目的とは

言語化の目的は何でしょうか?それは「見えるようにすること」です。

目に見えない思考や感覚を、言葉という形にすることで、初めて「共有できる資産」になります。私のクライアントである経営者は、長年頭の中にあった経営理念をシンプルな言葉に集約しました。その言葉を社内で共有してからは、社員の行動指針が明確になり、チームの一体感が高まったと言います。言葉の力で人と環境が変わった瞬間です。

言語化するための「PIDA(ピーダ)の4法則」

しかし、「言語化しよう」と意気込むだけでは、実際には言語化できません。そこで私が実践している「PIDA(ピーダ)の4法則」をご紹介します。

1. 目的の整理(Purpose) 
まず、なぜ言語化したいのかを明確にします。「チームの一体感を高めたい」「新しいプロジェクトの意義を伝えたい」など、目的によって言語化の方向性が変わります。

2. 項目を選定する(Item) 
言語化したい内容の中から、最も重要な要素を選びます。すべてを言語化しようとすると逆に伝わりにくくなります。スターバックスが「居心地の良さ」「くつろぎ」「コミュニティ」などの要素の中から「第三の場所」という概念を選んだように。

3. その項目を定義する(Define)
 選んだ項目を、できるだけシンプルで明確な言葉で定義します。曖昧さを排除し、誰が聞いても同じイメージを持てるような表現にします。

4. その定義が伝わるように当てはめる(Apply) 
定義した言葉を実際のコミュニケーションに落とし込みます。会議や日常会話、資料などで繰り返し使い、周囲に浸透させていきます。

私たちのコーチングでは、このPIDAの4法則を使って、リーダーの「言語化力」を高めるサポートをしています。言葉の力を磨くことは、信頼関係を構築し、心理的安全性を高め、自発性を引き出す土台になるのです。

言語化がもたらす変化

私のクライアント事例から言えることは、言語化がうまくいくと大きな変化が起きるということです。

例えば、あるIT企業の部長は、残業時間の削減という課題を「月間残業時間を20%削減する」という数値目標だけでなく、「家族との時間を大切にするチーム」という価値観を言語化しました。この言葉が浸透したことで、単なる労務費削減ではなく、チームのエンゲージメント向上につながり、結果として月35万円の変動労務費削減に成功しました。

最近では、カスタマーサポート部門の管理職の方が、「離職率を下げたい」という課題に対して「一人ひとりが成長を実感できる職場」という言葉を生み出しました。この言葉を起点に、個々のスタッフとの対話を増やし、成長実感を言語化する場を設けたところ、13%あった離職率が半年間でゼロになったのです。

このように、課題を適切に言語化することで、周囲のエネルギーを一つの方向に集中させることができます。言葉には、人の心を動かし、行動を変える力があるのです。

あなたの「言語化」を磨くために

さて、あなた自身の言語化力を高めるには、どうすればよいでしょうか?

まず、日常的に「言葉にする習慣」を持つことです。頭の中にあるモヤモヤした考えや感覚を、意識的に言葉にしてみてください。一人で考えるだけでなく、信頼できる人に話してみると、さらに言語化が進みます。

そして、先ほどご紹介したPIDAの4法則を意識的に実践してみてください。始めは難しく感じるかもしれませんが、繰り返すうちにどんどん上達します。

私たちコーチ&メンタージャパンでは、リーダーの「言語化力」を高め、人や環境の活性化につなげるコーチングを提供しています。言葉の力で、あなたとあなたの周りはもっと輝けるはずです。

あなたの思いが、言葉となって、人を動かす力になりますように。

▼無料コーチング体験のお申し込みはこちら

on1コーチング無料体験会

キャリアの選択肢を広げる超実践スキル!目標達成を加速する伴走コーチング

ビジネスパーソンをはじめ様々な分野で活躍する方々向けの実践的コーチングプログラムです。体系的なリーダースキル、コーチングスキルを習得し、自らの目標達成と組織の成果向上を実現します。受講後は1on1コーチングができるようになり、認定コーチ資格も取得可能です。まずは無料体験で、コーチングがもたらす可能性を体感してください。

それではまた来週!
今後ともコーチングコラムを宜しくお願い致します。

株式会社コーチ&メンタージャパン 髙木明宏

よかったらシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

髙木 明宏のアバター 髙木 明宏 株式会社コーチ&メンタージャパン 代表取締役

製造業で30年ラインスタッフ、製造管理職、海外拠点代表を経験してきました。
タイ駐在時にコーチングを知り社内へ導入、自らトップダウン型からコーチング型マネージャーを目指し、次世代のリーダー、マネージャーたちの自発性を引き出し主体性を育て、帰国後も組織力強化の為、マネージャークラスへコーチングプログラムを実施してきました。

マネージャー達の行動の変容に手応えを感じ、自ら社会へ向けて発信していき、国内や海外駐在の日本人、リーダー、マネージャー、経営者に向けてコーチングで関わり、世の中のリーダーをより元気に主体性を持たせ日本企業の組織力を高めていくことに関わっていきたいと思います。

目次