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vol.55   Time Quest 式「究極のタイムマネジメント」〜時間泥棒撃退する5つの方法〜


目次

時間とは

「時間が足りない」「もっと時間があれば、、」そんな言葉を口にしたことはありませんか?

タイムマネジメントの権威であるハイラム・W・スミス氏は、著書「Time Quest 心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」の中で、時間管理とは「心の安らぎ」を得るための手段であると明確に定義しています。

時間とは「出来事」そのものであり、私たちが本当にコントロールすべきは「人生における出来事」なのです。

多くのリーダーが陥りがちなタイムマネジメントの罠から抜け出し、真の心の安らぎと生産性向上を実現するための実践的な方法をお伝えします。

問題の背景と影響

現代のビジネス環境では、リーダーは常に複数のタスクと向き合い、様々な「時間泥棒」に悩まされています。しかし、スミス氏が指摘するように「時間がない」というのは実は言い訳に過ぎません。

「心の安らぎ」を得るための3つの要素

スミス氏によると、タイムマネジメントの真の目的である「心の安らぎ」を得るには、以下の3つの要素を満足させる必要があります。

  1. 基本的な価値観を特定すること
  2. その価値観に基づいて私たちの生活の中をコントロールすること
  3. 道義的な真理と結びつくこと

できるリーダーが実践するタイムマネジメントの核心は、

自尊心 ⇔ 出来事のコントロール ⇔ 生産性の向上 ⇔ 自尊心

という正のスパイラルを理解し、これらの3つの要素と調和させることです。

まず、私たちがコントロールできることとできないことを明確に区別しましょう。

起床時間、食事、服装、健康管理はコントロールできますが、日の出、悪天候、株価、死などは自分ではコントロールできません。

この区別を明確にすることが、できるリーダーのタイムマネジメント術の第一歩です。

できるリーダーが実践する「時間泥棒撃退」5つの方法

スミス氏の理論に基づき、世界中のできるリーダーが実践している時間泥棒を撃退する具体的な方法をご紹介します。
これらの方法は、あなたの価値観に基づいた生活のコントロールを可能にし、最終的に心の安らぎをもたらします。

1. 中断を回避

できるリーダーのタイムマネジメントにおいて中断は最大の敵です。中断には3つのタイプがあります:

不必要な中断:不意の来客や関係のない電話など。これらは断固として排除しましょう。

必要な中断:あなたが担当者・責任者である場合の中断。価値があり、すぐに処理すべきものです。

必要だがタイミングが悪い中断:重要だが今すぐでなくても良いもの。都合の良い時間にリスケジュールしましょう。

2. 後回しを克服

後回しには「意識的な後回し」と「無意識な後回し」があります。スミス氏によると、後回しにすると出来事が私たちをコントロールするようになり、生産性は低下し、自尊心も失われ、心の安らぎから遠ざかってしまいます。

対応策:

  • 明確な期限を決める
  • 嫌な仕事を最初に済ませる(後の仕事が楽しみになる)
  • その仕事をゲーム化する(楽しくなる)
  • 自分自身に報酬を与える(終わらせようという気持ちになる)

スミス氏の重要な教えは、「いくつかの小さな仕事に分ければ、これと言って難しい仕事ではなくなる」ということです。

3. 優先順位を入れ替え

できるリーダーのタイムマネジメントには柔軟性が不可欠です。あなたの基本的な価値観に基づいて優先順位を調整し、流れに乗り、適応することが重要です。固定観念にとらわれず、常に最適な順序を見直しましょう。

4. 計画の見直し、改善

スミス氏は「計画を失敗するということは失敗を計画すること」と述べています。あなたの価値観と道義的な真理に基づいたしっかりとした計画立案こそが、タイムマネジメント成功の鍵となります。

5. 「返事待ち」への行動

できるリーダーのタイムマネジメントにおいて、受動的な待ち時間ほど無駄なものはありません。返事待ちの状況では積極的に行動しましょう:

  • 返事待ちの相手に電話して優先順位や問題を説明する
  • 問題解決の手掛かりを全て検討する
  • 上司や客先など高い階層の返事待ちであれば、あなたの上司に助けを求める
  • 関係者全員に、得られた情報を全て共有するよう依頼しておく

実践するメリットと価値

これらのタイムマネジメント術を実践することで、以下のような価値を得られます:

生産性の向上:時間泥棒を撃退することで、本当に重要な業務に集中できます。

自尊心の向上:出来事をコントロールできるようになることで、自信と達成感が増します。

価値観の実現:あなたの基本的な価値観に基づいた行動ができるようになります。

心の安らぎ:スミス氏が目指す真の目標である「心の安らぎ」を得ることができます。

道義的な充実感:道義的な真理と結びついた行動により、深い満足感を得られます。

リーダーシップの向上:時間を味方につけることで、より効果的なリーダーシップを発揮できます。

まとめ

できるリーダーのタイムマネジメント術とは、単なる効率化ではなく「心の安らぎ」を得るための手段です。ハイラム・W・スミス氏が「心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」で示した通り、①基本的な価値観の特定、②その価値観に基づく生活のコントロール、③道義的な真理との結びつき、これら3つの要素と5つの時間泥棒撃退法を組み合わせることで、真の成果を実現できます。

明日から一つずつでも実践してみてください。小さな変化が大きな成果を生み出し、やがてあなたをより「できるリーダー」へと導き、何より「心の安らぎ」をもたらすでしょう。

時間に追われるリーダーから、時間を味方につけるリーダーへの転換は、今この瞬間から始まります。

出典:「心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」ハイラム・W・スミス著


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この記事を書いた人

髙木 明宏のアバター 髙木 明宏 株式会社コーチ&メンタージャパン 代表取締役

製造業で30年ラインスタッフ、製造管理職、海外拠点代表を経験してきました。
タイ駐在時にコーチングを知り社内へ導入、自らトップダウン型からコーチング型マネージャーを目指し、次世代のリーダー、マネージャーたちの自発性を引き出し主体性を育て、帰国後も組織力強化の為、マネージャークラスへコーチングプログラムを実施してきました。

マネージャー達の行動の変容に手応えを感じ、自ら社会へ向けて発信していき、国内や海外駐在の日本人、リーダー、マネージャー、経営者に向けてコーチングで関わり、世の中のリーダーをより元気に主体性を持たせ日本企業の組織力を高めていくことに関わっていきたいと思います。

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